【公益財団法人下関海洋科学アカデミーに勤務】



2012.06.25
中尾友昭・下関市長定例記者会見
http://www2.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/www/contents/1314838975920/files/20120625.pdf
@「鯨類研究室」の設置について
本市では、近代捕鯨発祥の地として、「くじらのまち日本一」を目指すため、くじら文化の情報発信や、市民への普及啓発を、積極的に行っています。
平成23年9月1日には、「下関市の動物」を「クジラ」に制定しましたが、この度、学術面でも、「くじらのまち」の底上げを図るため、
鯨類等研究業務を、公益財団法人下関海洋科学アカデミーに委託し、「鯨類研究室」を設置することとなりました。
研究室は、7月中旬に、下関市役所 田中町庁舎(観光交流部庁舎)の2階に設置することといたします。
また、この業務に従事していただく方ですが、この度、財団法人日本鯨類研究所から、石川創(いしかわ はじめ)さんを、お迎えして実施することとしております。
石川さんは、現在、財団法人日本鯨類研究所 調査研究部 次長で、獣医師でも在られます。
これまでに、日本政府許可による、南極海鯨類調査14回、北西太平洋鯨類捕獲調査3回、北太平洋目視調査に1回参加されており、
このうち、7回は、調査団長を務めるなど、現地での調査活動に積極的に参加されています。
また、国際捕鯨委員会へも参加されています。
さらに、鯨類の学術論文・著書等も多数あり、鯨類研究の第一人者であります。
このことから、この度の業務に最適な人材ということで、公益財団法人下関海洋科学アカデミーに勤務されることとなりました。
業務の内容等については、研究業務として、鯨類のストランディングレコードのデータの蓄積、及び、データベース化の他、
スナメリの瀬戸内海系群の個体行動調査 や、日本海のカマイルカの回遊ルート調査、等を行うとともに、
教育・普及活動として、市内小・中・高校へ対応する出張授業プログラムの作成、
財団法人 日本鯨類研究所が実施する、「くじら博士の出張授業」プログラムを活用した、大都市等での、「出張授業」の開催の他、
調査研究成果を広報紙として刊行することとしております。
この研究室の設置により、文化的な活動に留まらず、鯨類の生態等の学術面にも積極的に関与し、真の「くじらのまち日本一」を目指してまいります。