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大阪府吹田(すいた)市の府警吹田署千里山交番前で警察官が刺され拳銃を奪われた事件で、
大阪府警は17日午前6時半ごろ、強盗殺人未遂容疑で逮捕状を取って全国に指名手配していた
東京都品川区の職業不詳、飯森裕次郎容疑者(33)を逮捕した。飯森容疑者は事件について
黙秘している。けがはなかった。

府警捜査1課によると、飯森容疑者が同府箕面市内の山中にいるところを、府警の捜査員が発見して身柄を確保。
拳銃を所持していた。奪った際は実弾が5発入っていたが、4発しか残っていなかった。事件から約30分後、
現場近くにある吹田市千里山西の住宅街で、複数の住民が大きな破裂音を聞いており、飯森容疑者が1発発射した
可能性もある。府警は今後、動機などを追及する方針。

16日午後8時ごろ、箕面市内の山中にある防犯カメラに、飯森容疑者によく似た姿の男が映っていたことから、
捜査員が周囲を捜索。日の出を待って山中に入ったところ、ベンチで横になっていた飯森容疑者を見つけた。
拳銃はポリ袋に入れ、ベンチの下に置かれていた。

飯森容疑者はリュックを枕代わりにして横たわっていた。捜査員が名前を尋ねると、「飯森裕次郎」と答えたため、
その場で逮捕した。事件について黙秘しているが、拳銃で他人を傷つけた可能性は低いという。
飯森容疑者は吹田市内の商業施設で買ったえんじ色のジャンパー姿だった。

飯森容疑者の逮捕を受け、府警の石田高久本部長は17日、「府民の皆様に大変不安を与え、申し訳ありませんでした。
さまざまな形で捜査に協力いただき、感謝申し上げます」とのコメントを出した。