同署によると、柏崎容疑者は「倒れた相手を蹴ったことは間違いない」と供述する一方、「押したら(線路に)落ちた」と突き落としは否認している。逮捕日は8日。

 事件が起きたのは7日午後9時40分ごろ。JR東海道線上り電車が茅ケ崎駅3番線に停車し、男性と柏崎容疑者が下車。そこで男性がイヤホンの音漏れを注意した。捜査関係者は「車内では我慢していたようだが、かなりうるさかったのではないか」と明かす。

 逆ギレした柏崎容疑者は両手で男性の両肩を突き飛ばした。たまらず男性は同じホーム反対側の4番線の線路に転落。あちこち打撲を負ったが、ホームにはい上がり、幸いにもすぐに電車が来ることもなかった。

 柏崎容疑者はその場から立ち去ろうとしたものの、男性は追いかけ、陸橋の階段付近で追いついた。そこでも、もみ合いになり、男性が倒れたところを柏崎容疑者が顔などを数回蹴りつけた。


 周囲の人が110番し、同署員が駆け付けたが、柏崎容疑者はすでに駅の外に出ていた。ただ、駅近くの飲食店に入ったところを通行人が見ており、同署員が柏崎容疑者を発見。署への任意同行を求め、一夜明けてから“御用”となった。