世界遺産、景観も安全も 熊野古道で滑落死 旅行客増で対策急務

 「紀伊山地の霊場と参詣道」が2004年7月に世界遺産に登録されてから、
今年で15年となる。熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に
代表される信仰など人の営みと、熊野の豊かな自然とが織り成す「文化的景観」への
評価は高く、訪れる外国人旅行客も増えている。一方、景観を守り伝えるため、
むやみに柵などを設置できないという事情もあり、安全対策には課題もある。


 和歌山県によると、熊野本宮大社のある田辺市本宮町地区では08年、
外国人宿泊者が588人だったが、昨年は2万4957人と大幅に増加した。
オーストラリアや欧米からの観光客が多いという。

 一方、遺産を構成する史跡などの面積は約200ヘクタール、熊野古道の総延長は
約200キロに及ぶ。広大なエリアで、遺産としての価値と歩行者などの安全を
どう守っていくのか、懸念がある中、事故は起きた。

(以下、ソース元にてご確認ください)


毎日新聞【最上聡】 (2019年6月23日 12時13分、最終更新 6月23日 12時19分)
https://mainichi.jp/articles/20190623/k00/00m/040/038000c

細い山道が続く古道の様子=和歌山県田辺市本宮町で、最上聡撮影
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/06/23/20190623k0000m040033000p/9.jpg