佐賀県警の三田豪士本部長(50)が暮らす佐賀市中心部の公舎にタヌキの親子がすみ着いた。県の治安を守る県警トップ宅に「不法侵入」したタヌキたちは植木鉢をひっくり返したり、サンダルを持ち去ったりとやんちゃ盛り。それでも器物損壊や窃盗罪に問われることもなく、本部長夫妻に温かく見守られている。

 公舎の周囲は、県警本部や佐賀地裁など官庁や住宅が並ぶ一角で、森や林はない。すみ着いたタヌキの親子は夫婦と子ども6匹の計8匹。親は昨年6月ごろから庭に現れ、今年5月、子どもが生まれたのを妻が見つけた。敷地内の枯れ草の山を巣にしているようで、しばらくすると庭を走り回るようになったという。「『ここは安全だ』と分かるのか、だんだん大胆になった」と三田本部長は笑う。

 県生産者支援課には街中でのタヌキの目撃情報もしばしば寄せられており「山からやって来て市街地にすみ着いたタヌキが、移動しながら代々子育てをしているのでは」という。お乳を飲んだり、じゃれ合ったりする愛らしい姿に妻は「日々成長を見られてわが子のようにかわいい」。タヌキ親子も、最高の子育て環境にご満悦?

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