https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-48753862

ジョンソン前英外相、「合意なしブレグジットにもEUの協力必要」 BBC独占インタビュー
2019年06月25日

イギリスの与党・保守党党首選に立候補しているボリス・ジョンソン前外相は24日、欧州連合(EU)と合意なしにEUを離脱する場合でも、アイルランド国境の管理や関税を避けるため、EUの協力が必要だと述べた。

BBCの独占インタビューでジョンソン氏は、「これは私たちだけの問題ではない」と語った。

一方で、合意なしブレグジット(イギリスのEU離脱)をすることも辞さないと話す半面、そうなるとは「一瞬たりとも思ったことはない」と述べた。

週末から話題となっていた恋人の自宅で激しく口論したため隣人が警察を呼んだ出来事については、議論に「愛する人」を巻き込むのは「単純に不公平だ」と述べた。

イギリスは3月29日にEUを離脱する予定だったが、議会が離脱協定を3度にわたり否決したため、EUは離脱期限を10月31日まで延長した。

この日のローラ・クンスバーグ政治編集長による単独インタビューでジョンソン氏は、テリーザ・メイ首相がEUと取りまとめた離脱協定は「死んでいる」と話した。
また、イギリスと欧州の政治状況は当時とは変わったことから、離脱の期限である10月末までにEUと協定を再交渉できると指摘。

「3月29日と比べて政治情勢は大きく変わったと思う」、「イギリスも欧州も、(離脱に向けて)何が必要かと言う理解が変わったのではないか」と話した。
離脱協定で焦点となっていたアイルランドと英・北アイルランドの国境問題についても、EUを説き伏せて解決策を見いだせるとしている。

EU幹部は繰り返し協定の再交渉はできないと警告しているが、ジョンソン氏は「大量の、本当にたくさんの技術的解決策」を行えば国境管理を避けられると述べた。
クンスバーグ編集長がこうした解決策はまだ存在しないと指摘すると、ジョンソン氏は「実はもうある。非常に大きな基準でも存在するし、信頼できる取引業者を選ぶ計画もある。実施可能なありとあらゆる計画がある」と話した。
一方で、この問題を解決する「ただひとつの特効薬」はないと認めた。

自由貿易協定と市民の権利
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