https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-48767548

ハント英外相、次の首相は「信頼できる人に」 BBC独占インタビュー
8時間前
2019/06/26

イギリスの与党・保守党党首選に立候補しているジェレミー・ハント外相は、信頼できる人物が次期首相にならなければ、イギリスは総選挙と、欧州連合(EU)からの合意なし離脱という事態になる危険があると話した。

BBCの独占インタビューでハント氏は、新たなブレグジット(イギリスのEU離脱)協定を交渉する能力は「首相の人柄次第だ」と語り、「自分なら確実に協定を実現できると思う」と述べた。

その上で、「より良い協定の見通し」が立たない場合には、合意なしブレグジットも辞さないとの考えを示した。

保守党は現在、全国16万人の党員による党首選投票を行っており、ハント氏とボリス・ジョンソン前外相が立候補している。次期党首は自動的にイギリスの首相となり、7月24日に就任予定。

「どうやってではなく、誰が」

イギリスは3月29日にEUを離脱する予定だったが、議会が離脱協定を3度にわたり否決したため、EUは離脱期限を10月31日まで延長した。
ローラ・クンスバーグBBC政治編集長による単独インタビューでハント氏は、自分とジョンソン氏は共に、テリーザ・メイ首相がEUと取りまとめた離脱協定を変更したいと思っており、新協定に2人が求める内容は似通っていると話した。
一方で、「ブリュッセルに行き、協定をまとめて持ち帰るはずだと、首相として信頼できるのは誰かということだ」と強調した。

「全く信頼できない人を選べば、交渉も協定もなく、さらには総選挙になる可能性が大きい。ブレグジットもなくなるかもしれない」
ハント氏はEUとは「より良い協定」を結べるとした上で、自分ならそれを実現すると話した。
「どのように(EU離脱を実現するか)という議論はたくさんしてきたが、今はもっと、誰がそれをするのかという議論が必要だ」

ただ、ジョンソン氏は信頼に値しないという意味かという質問には、ハント氏は同僚について自分はそのような発言は「絶対に」しないと話した。
「私が言いたいのは、私は信頼に値する人物で、協定を実現すると信用してもらっていいと、そう思っているということだ」

また、ジョンソン氏が首相になった場合には「全力」で彼に尽くすと述べ、逆の場合にはジョンソン氏も「同じようにしてもらいたい」と語った。
(リンク先に続きあり)