https://www.jiji.com/jc/article?k=2019062601188&;g=int

トランプ米大統領、関税「第4弾」10%から=首脳会談前に中国に圧力
2019年06月27日00時15分

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は26日、米FOXビジネスのインタビューで、20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に合わせ29日に予定している中国の習近平国家主席との会談で貿易協議が不調に終われば、制裁関税「第4弾」を発動すると改めて警告した。「10%を課す(ことから始める)可能性がある」と指摘し、引き上げを示唆して中国に圧力をかけた。

 トランプ氏は、中国が知的財産権を侵害しているとともに、「通貨(人民元)を切り下げている」とも語り、不公正な貿易慣行を批判。貿易協議での合意は「可能」としつつ、「合意を望んでいるのは米国ではなく中国だ」と述べ、首脳会談で中国に妥協しない姿勢を強調した。

 貿易協議は5月に物別れに終わり、両国は追加関税を発動した。トランプ政権はさらに現時点で追加関税が課されていない3000億ドル(約32兆円)相当も対象とする「第4弾」をちらつかせている。