2019年6月27日 11時40分
産経新聞

 医師の資格がないのに、千葉県佐倉市の介護老人保健施設で医者として医療行為を行ったとして、県警生活経済課は27日、医師法違反の疑いで、同県鎌ケ谷市鎌ケ谷の無職、下條康司被告=保健師助産師看護師法違反罪などで起訴=を再逮捕した。

 調べに対し、黙秘している。

 再逮捕容疑は、佐倉市の介護老人保健施設で今年1月28日〜2月12日、医師の資格がないにもかかわらず、80〜90代の男女3人の入所者に対し、メスを用いた床ずれの切除や、局部麻酔などの医療行為をしたとしている。3人に健康被害はなかった。

同課によると、下條容疑者は介護業界の転職サイトを通じ、同施設に施設長兼医師として昨年12月に就職。偽造した医師免許証のコピーを施設に提出したという。同課は、今年4月に退職するまでの間、他の入所者に対しても処方箋の作成や問診など、計500回の医療行為に及んだとみている。

 下條容疑者をめぐっては、偽造した看護師免許証を用いて特別養護老人ホームで看護師として働いたとして、保健師助産師看護師法違反と偽造有印公文書行使の疑いで逮捕、起訴されている。
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