26日午後11時58分頃、広島県尾道市沖の瀬戸内海で、海上自衛隊舞鶴地方総監部(京都府舞鶴市)所属の掃海艇「のとじま」(基準排水量510トン)と、北九州市の海運業「旭洋海運」所有の貨物船「ジェイケイ3」(699トン)が衝突した。乗組員にけがはなかった。尾道海上保安部が事故原因を調べている。

 同保安部の発表によると、のとじまは右舷後方が浸水して航行不能となり、ジェイケイ3は船首の左側が破損した。事故当時、現場付近の天候は曇りで波はなく、視界良好だったという。

 同保安部と海自によると、のとじまは兵庫県淡路市から、広島県呉市の呉基地に向けて航行中だった。

 海自は27日、事故調査委員会を設置。山村浩・海上幕僚長は「国民に不安を与え、大変申し訳ない。海上保安庁の捜査に支障のない範囲で事故原因の究明、再発防止に取り組んでいく」とのコメントを発表した。

 運輸安全委員会も27日、事故調査官3人を現地に派遣することを決めた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190627-OYT1T50169/