2019年6月29日 9時40分
https://news.livedoor.com/article/detail/16696387/

中年男性がレジ係の女性を怒鳴りつける。「一体どうなってんだ、この店は」「まずは土下座だろうが」「ざっけんな、10万出せ。ネットに書くぞ」。目をそらす客もいれば、眉をひそめる客も。見ているこちらも胸が痛くなってくるーー。

これはUAゼンセンが6月26日から公開を始めたキャンペーン動画のワンシーンだ。サービス業の労働組合が多く加盟するUAゼンセンには、顧客からの暴言や暴力など「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の被害が多く寄せられている。

動画はそんな実態啓発のためにつくられた全30秒。カスハラが「強要罪」「威力業務妨害罪」「暴行罪」になりうることを指摘し、「そのクレームは、もはや犯罪かもしれない」というコピーで締めくくる。
●「神様というより暴威を振るう“王様”」
UAゼンセンは2017年、小売などで働く組合員らにカスハラのアンケートを実施。有効回答のあった約5万人のうち約7割から、客による迷惑行為の経験があるという回答を得た。

迷惑行為で多いのは、暴言(66.5%)、執拗なクレーム(39.1%)、説教(36.4%)、威嚇・脅迫(35.2%)など。数は少なくなるが、冒頭の動画のような金品の要求(8.1%)、暴力行為(4.8%)、土下座の強要(4.2%)、ネットでの誹謗中傷(1.2%)もあった。

こうした傾向は2018年に別のサービス業で働く約3万人を対象にアンケートしたときにも見られた。

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