与野党党首は30日夜、東京都内でインターネット動画サイトの討論番組にそろって出演した。7月4日公示の参院選に向け、消費税増税や年金制度の在り方、憲法改正などをめぐり議論を交わす。通常国会閉幕後、各党首の直接対決は初めて。

 安倍晋三首相(自民党総裁)や立憲民主党の枝野幸男代表ら計6党首が出席した。
 10月の消費税率10%への引き上げについて、与党は予定通り実施する方針。これに対し、野党は凍結や中止を求めている。

 老後資金の「2000万円不足」問題をきっかけに浮上した公的年金制度の在り方も論点。与党は老後不安の払拭(ふっしょく)に努めるが、野党は自公政権の掲げる「100年安心」が崩れたと反発している。
 改憲をめぐっては、与野党の中で立場が分かれている。与党では自民党が実現に強い意欲を示す一方、公明党は慎重姿勢を示している。野党でも立憲などが安倍政権による改憲に反対しているのに対し、日本維新の会は積極的だ。

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