0001樽悶 ★
2019/06/30(日) 23:09:02.35ID:ssXk9ev+9https://amd.c.yimg.jp/amd/20190630-00012528-bunshun-000-7-view.jpg
全日本裸族連合の皆様、肌寒い梅雨も終盤にさしかかり待ちに待った裸族ベストシーズンが始まろうとしていますね。帰宅直後に服を脱ぎ捨て、風呂上がりにまっぱで扇風機の風を浴びて火照った体を冷やしつつ、キンキンに冷えた麦茶をガブ飲みし、そのまま布団にゴロン。ふぁ〜至福。
といったように、私たちは日頃から「裸族」という言葉を違和感なく使っているが、それは自宅でのみ裸で暮らすことを意味する。日本国内で「生涯を裸や裸に近い格好で暮らす」という本来の意味を実践することは、全裸連が許しても刑法175条は許してくれない。ところが世界には裸で生活することが許される国がある。その一つがインドネシアだ。
インドネシア東端ニューギニア島の内陸に位置するワメナに、身に纏うものはひょうたんで作られたコテカ(ペニスケース)のみ、ほぼ裸で暮らす原住民ダニ族がいる。ダニ族は1938年にアメリカ人探検家アーチボルトに発見されるまで外界との接触がなく、近年まで石器時代のような生活を送っていたそうだ。 パプアニューギニアを訪れた1年後 、ダニ族に親近感を覚えずにはいられない裸族の私はワメナへ向かった。
※省略
■ダニ族の村、ジウィカを訪問
※省略
ダニ族「わっわっわっわっ」
わわわ! なんだなんだ? 優しい顔つきで唱えるように繰り返すこの言葉は、挨拶を意味するらしい。私も「わっわっわっわっ」と挨拶をすると、ダニ族が笑ってくれた。
その後は、真っ黒なミイラを見せてくれた。黒い理由は、煙で燻すことで防腐効果が生まれるから。この燻製になったミイラはかつて村の勇者であり、200〜250年の間村で大切に保管されているので、燻製による防腐効果には目を見張るものがある。私も自宅でたまに燻製を作っているが、ここまで真っ黒に燻し上げるのにどの程度の時間が必要なのか全くもって想像がつかない。
ダニ族にはコテカよりも驚愕の伝統文化がある。女性は家族を失うと指を切り落とす儀式を行うのだ。日本にも指詰めというヤクザ伝統文化があるが、意味は全く異なる。
まずは痺れで痛みを軽減させるために、切断する30分前に指を紐できつく縛る。指を切断後、出血を止め感染症を防ぐために切断部を焼く。聞いただけで身の毛がよだつ話だが、彼らはそうすることで愛するものを失って不安定になった心を痛みでまっとうな状態に保つのだとか。切り落とした指の回数だけ悲しみに耐えてきたのかと思うと切ない。現在、この儀式はインドネシア政府により禁止されているが、儀式を継続する高齢者も中にはいるらしい。
一通り村の慣習を見せてもらった後、ダニ族の案内でミリ山へトレッキングに向かう。おじいちゃんはピラモさん、お姉さんはアティさん。お二人とも可愛らしい名前だ。締った体が自然に馴染む姿を見た時、厚かましくもダニ族に親近感を覚えていた自分を恥じた。私の裸族はただのズボラ、彼らの裸族は美しい文化の継承で、全くの別物である。
■ダニ族はあと10年で消滅してしまう?
※省略
ダニ族の未来について、現地ガイドはこう言う。
「20年前は街中に沢山のダニ族がいたけど、年々減っている。今は50〜60歳の高齢者しかコテカを付けていない。観光用の見世物にしたところで観光客が少なすぎて彼らは飯を食っていけないから、今の若者は継承せず現代的な生活にシフトしている。ダニ族の平均寿命が60歳。高齢者が亡くなったらダニ族は地球上から消えてしまう。ダニ族を見られるのは、もって10年だろう」
伝統文化はいとも簡単に衰退する。それを私たち旅行者は残念がるけど、伝統を継承するも変化させるも彼らの自由だ。ダニ族が望んで生活を良くしていこうとする過程で伝統が失われたのなら、その変化は望ましいことだと思う。たとえアーチボルトがダニ族を発見しなかったとしても、きっと彼らの生活は変化しているはずだ。
失われる前に見たい伝統文化は山ほどある。失われつつある伝統の象徴コテカを手に、神妙な顔をして帰国の途についた。その様子を周りから見ていた人にしてみれば、コテカをガン見するただの変態にしか見えなかっただろう。
自宅に着くなり服を脱ぎ捨て風呂に入り、風呂上がりにまっぱで扇風機の風を浴びて火照った体を冷やしつつ、キンキンに冷えた麦茶をガブ飲みし、そのまま布団にゴロン。(続きはソース)
6/30(日) 17:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190630-00012528-bunshun-life