07月02日 12時18分

青森県で開発されたりんごの品種「千雪」の苗木とみられる商品が、中国のネット通販サイトで販売されていたことが分かり、青森県産業技術センターは、苗木が不正に流出した可能性があるとみて、事実関係の確認を進めることにしています。

青森県で開発されたりんごの品種「千雪」は、青森県産業技術センターが平成27年に中国での品種登録の手続きを済ませていて、中国国内で、許可なく販売したり栽培したりすることが禁じられています。

しかし、中国ネット通販大手のサイトで、複数の現地の業者が「千雪」の苗木とみられる商品を出品しているのが確認され、県産業技術センターは、苗木が不正に流出した可能性があるとみて、国の協力を得て事実関係の確認を進めるための手続きをとりました。

本物だと確認されれば、販売を差し止める対応を求めていくことになります。

「千雪」は切り分けたあと時間がたっても変色しにくく、甘みが強いのが特徴で、近年、台湾や東南アジアなどで人気が高まっているということです。

青森県産業技術センターは、「知的財産や農家の収益を守るために、必要な措置をとっていきたい」と話しています。

海外でも人気が高い日本の果物は、好調な輸出が続く一方、いちごやぶどうなどの品種が海外に流出し、無断で栽培される事態が相次いで明らかになっています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20190702/6080005281.html