https://www.afpbb.com/articles/-/3233465

男性の延命停止=植物状態、最高裁判断受け−仏病院
2019年7月3日 14:35 
発信地:フランス [ 例外 その他 ]

【7月3日 時事通信社】フランス北東部ランスの病院は2日、約10年にわたり植物状態となっている元看護師バンサン・ランベールさん(42)の延命を停止する措置に入ると家族にメールで通告した。AFP通信が報じた。破棄院(最高裁)が延命停止を認めたのを受け、病院は栄養と水分の補給を止め、鎮静剤による苦痛緩和を行う。

 ランベールさんは2008年に交通事故で脳を損傷して以来、自発呼吸はできるが意識が回復せず、延命措置を受けてきた。ランベールさんの妻は夫が延命を拒否していたとして、停止を希望した。一方、母親は息子が涙を流す動画を公開して「植物状態ではない」と主張し、1日には国連人権理事会で、延命停止は「殺人だ」と非難した。

 「死ぬ権利」をめぐる妻と両親の法廷闘争は5年以上に及んだ。病院は5月、一度は延命措置を停止したものの、裁判所がその日のうちに再開を命令。最終的に破棄院が6月28日、再開命令を覆した。(c)時事通信社

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