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5アールの畑で100万円!? 86歳現役の大先輩に学ぶ仏花づくり

最終更新日:2019年07月04日

梅雨が過ぎると、もうすぐ夏。夏休みは、直売所の繁忙期。連日、開店前から長蛇の列ができて、店内がにぎわう。野菜売り場の主役がナスやトマト、トウモロコシなどの夏野菜なら、花売り場の主役は墓参りのお客さんが買っていく菊やアスターなどの仏花。長年にわたり仏花を出荷するご近所さん、大阪府・能勢町の前田佐之(まえだ・さゆき)さんにお話を聞いた。

1日240束出しても「花は売れ残りやしまへん」

夏の直売所に並ぶのは大量の夏野菜。だが、野菜は売れ残りも結構多く、後半戦にもなると競合が始まり、安売りセールとなってしまう。

その一方で、花売り場の主役である仏花はというと「値段も一定やし、売れ残りやしまへん」と前田佐之さんが言う。

最盛期のお盆には、1日にバケツ12杯分、約240束の花束を出す日もあるが、ほとんど売れてしまうそうだ。1束が200円としても1日で4万8000円。「月3万円」とか言っている自分が恥ずかしくなる……。

前田さんは今年で86歳。「年やさかい、キャベツなんか1玉持ったらやっとや」。その点、花は軽い。
さらに、花は、密植するので小さい畑でもたくさんとれる。全部で約10アールある畑のうち、休耕するところや、菊の苗床にするところを除けば実質5アール。たったそれだけで、菊やアスター、シンテッポウユリなどの仏花をつくり、なんと、年間100万円も稼いでいるそうだ。

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