気象庁は10日、エルニーニョ現象が終息したとみられると発表した。太平洋の赤道から南米にかけての海域では、今後秋にかけて、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生しない平常の状態が続く可能性が高いという。



 エルニーニョ現象は、太平洋の赤道付近から南米沿岸にかけての海面水温が平年より高い状態が続く現象で、今回は2018年秋ごろから始まった。



 気象庁によると、6月の監視海域の海面水温は、基準値に比べて0.3℃高い状態にとどまっており、南米沖では平年並みに戻った。



 今年5月に赤道周辺にあった暖かな海水の塊は、6月下旬に解消したことが確認されており、南米沖の海面水温は今後しばらく平年並みで推移すると考えられるという。



 一方、インド洋の熱帯域では、海面水温が基準値より高い状態が続いていることから、熱帯サイクロンが発生しやすい可能性が高い。
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