今後、年金の受給額が減るとか、もらえなくなってしまうなどといわれていますが、金額が減ったとしても年金制度がなくなる心配はないでしょう。
1ヵ月の生活費としては足りない金額であったとしても、年金という形で安定した収入を得ることは、老後の生活を考えるうえで大切なことだと思います。

もし、年金にいくらか補てんする必要があり、その場合、預貯金などを取り崩しても足りないのであれば、少しでも働いて収入を得ることに
大きな意味があります。生活費そのものを見直すことも、安定した生活を送るために必要でしょう。

今回の「老後資金2000万円」報告書を悲観的に捉えてばかりでは、らちがあきません。今後準備すべき目安が提示されたと考えて、
準備しきれない部分をどうカバーしていくとよいか、自分の生活を守る一助にしていただけるとよいのではないかと思います。