>>315
不良たちが、もはや袋のネズミの私の財布をむしり取って、私を廊下へ体ごと宙に放り出す。
不良たちは仲間内へ財布を分け合い、バイオ女たちを仲間と思ってないので、女にはあげない。
私が不良たちの独占を女たちへ告げると、彼女たちは共通して5分で奇声発作を起こして、記憶と正気を失う。
金を求める彼女たちは、不良の体臭を嗅いで落ち着きを取り戻し、振り出しに戻り同じ失敗を永遠に繰り返す。
この当時の私は、彼女たちが不良や教授から一方的に婚期を搾取されてると錯覚した。
彼女たちは、金銭欲と体臭欲とが二者択一になると、体臭欲を選び失敗記憶が消える。再び金を求め恫喝する。
卒業した後で女たちの住所を見比べて気がついた。彼女たちは田舎者か、ヘンテコ東京弁の自称東京女。
体臭の欲望は難問だった。