人間はショック状態に陥る前は比較的気が張っているので、問いかけにも応えるし普段より饒舌に
語ったりもする。だが、大量のガソリンに点火した時点で自分の喉にも火傷を負うことは確実で、
全身やけどだけでは済まない。

何しろ本人にとっては死ぬことが本望なので、治療して生かしておいてから法の裁きを受けさせて
最後には極刑に処することになるのだが、治療がはかどらない可能性が高いんだ。
治癒には本人の気力が大事だからね。今後は自殺防止のため、マウスピースに拘束服を着用、
その上で監視付きとなる訳で、看護する側にも複雑な心情が入り混じる事だろう。