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 青森県議選三戸郡区の選挙違反事件に端を発した三戸町議選補欠選挙(欠員10)は21日、投開票が行われ、元職1人、新人9人が当選し新議員10人の顔触れが決まった。各候補とも議会刷新を訴えたものの、事件による議会への不信感から町民の関心は高まらず、投票率は2016年町議選の68.85%を9.64ポイント下回る59.21%にとどまった。

 新議員の任期は来年3月19日まで。8カ月の短期間で議会の正常化に向け道筋をつけることが求められる。

 補選には元職1人、新人14人が立候補した。トップ当選は元職で元町長の竹原義人氏(68)。最も若いのは山田将之氏(34)。栗谷川柳子氏(47)、功氏(54)のきょうだい議員が誕生した。

 今回の補選は、事件への関与が取り沙汰された町議の大量辞職を受けての選挙だっただけに、各候補とも町議会の再生や信頼回復を訴えた。しかし町民の間では事件に加えて、議会自ら出直しを図る「自主解散」が否決されたことに対して不信感が強く、選挙戦は盛り上がりを欠いた。

 事件は5月の連休中に発覚。自民党公認で県議に初当選した元町議会議長の澤田恵(さとし)被告や陣営幹部が共謀し、2〜4月に当時の町議ら9人に選挙運動を巡る報酬として5万円を渡したとされる。澤田被告と当時の町議1人、陣営幹部が公選法違反の罪で起訴され、現金を受け取ったとされる当時の町議8人も略式起訴された。

 県選管によると、市町村議補選における欠員10は、同選管が把握している2000年以降で最大。