白河市にあるアウシュヴィッツ平和博物館で、高校生が「差別」や「偏見」をテーマにしたミュージカルを上演しました。

「アウシュヴィッツ平和博物館」はポーランドの国立博物館の協力を受けてできた施設で、第2次世界大戦中、ドイツ占領下のポーランドに作られたアウシュビッツ強制収容所の資料などが展示されています。
この施設で28日、郡山市にあるあさか開成高校の演劇部が差別や偏見をテーマにした作品を公演しました。
この作品はシェイクスピアの「ベニスの商人」で悪役として扱われるユダヤ人、シャイロックを主人公として描き、宗教の違いから生まれる「差別」や「偏見」について考える内容です。
生徒たちは、1年前からこの博物館のスタッフと交流し学んできたということで、オリジナルの音楽に合わせて歌や踊りを交え、迫真の演技を披露しました。
東京から訪れた60代の女性は「高校生たちが、差別や偏見といった問題を自分ごととして考え、一生懸命演じていて感動しました」と話していました。
主人公のシャイロックを演じた部員は「この博物館で学んだ内容は衝撃でした。演劇を通して、学んだことを伝えられたら嬉しいです」と話していました。

07月29日 10時14分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190729/6050006326.html