https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190803/k10012020451000.html

愛知県で開かれている国際芸術祭で、慰安婦問題を象徴する少女像が展示されていることに
批判的な意見が相次いでいることなどから、芸術祭の実行委員会が3日かぎりで少女像の展示を
中止する方針を固めたことが、関係者への取材でわかりました。


愛知県で今月1日に開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」には、「表現の不自由」をテーマに
慰安婦問題を象徴する少女像などの展示コーナーが設けられていますが、芸術祭の事務局の愛知県には
展示に批判的な意見が相次いでいて、2日、名古屋市の河村市長も大村知事に展示を中止するよう求めました。

こうした中、関係者によりますと、芸術祭の実行委員会で今後の扱いを協議した結果、少女像の展示を
続ければ芸術祭全体の運営にも支障が出るとして、3日かぎりで少女像の展示を中止する方針を決めたということです。

こうした方針は3日夕方、発表される予定だということです。

少女像の展示をめぐっては、芸術祭の芸術監督を務める津田大介さんが2日、記者会見し、
「テロ予告や脅迫とも取れるような電話もあり、応対した職員を追い詰めている」として、状況が改善しなければ、
展示の変更も含め何らかの対処を行う考えを示していました。