「日米同盟は不公平」というトランプ大統領に、知日派アーミテージ氏の警告
朝日新聞GLOBE+ World Now 2019.08.02
https://globe.asahi.com/article/12591946

長文の一部だけを抜粋します。詳しくはリンク先を読んでください。

リチャード・アーミテージ元米国務副長官。現在はコンサルティング会社代表=2018年3月、ランハム裕子撮影
https://public.potaufeu.asahi.com/7373-p/picture/17365761/15ececa164f38bf82cbde2596e616309.jpg

(略)

「いま、米議会も、トランプ氏以外の政権関係者も、日米同盟は米国の要であると考えています。中国を含むアジアの現状をみれば、その重要性は明らか。『日米同盟は不公平』というトランプ氏の発言は無知を露呈しており、いまさら驚きませんが、残念なことです」

「日本にとって在日米軍のプレゼンスは、北朝鮮や中国との軍事衝突の際に『米軍人の犠牲抜きではありえない。米軍人の命が奪われれば、米国は戦う』というメッセージであり、抑止力になっています」

「日米和親条約の締結から160年以上、第2次世界大戦中の4年間を除いて日米は非常に近い関係を維持してきました。もちろんお互い慈善ではありません。同盟が国益に資するという非常に冷徹な計算に基づいたものです。在日米軍は日本にとって、時にやっかいな存在なのはわかります。でも日本も必要不可欠だという計算のうえで維持してきているわけです」

(略)

――これからの米国にとっての最重要課題は何でしょうか。

「まずロシアですが、ロシアは人口が減少しており、特に男性の平均寿命は60歳代と長くなく、衰退傾向にある大国です。中国は人口規模も大きく、経済大国です。この二つの大国はまったく違った方向に進んでいるようにみえますが、同じ大きなゴールを一つ共有しています。それは米国をアジアから追い出すということです。米国はテロ対策分野で、またトランプ氏さえ目を覚ませばですが、気候変動の分野でもロシアとは協調することが可能です。しかし中国とは協調できません。宇宙、サイバー、潜水艦、映画、月探査……どの分野でも対立しています。短期的には米国は中国よりロシアとの関係の方が良好だといえ、中国とは難しい関係はしばらく続きます」

「中国の問題は中国が世界の覇権を握ろうとしていることではありません。問題なのは日本や米国、フランス、ドイツなどと同じルールや秩序で動いていない点です。中国は台湾をはじめ、東南アジア諸国などに対して『いじめ』をしています。経済力を使って脅迫したり、うまい話でそそのかしたり、高金利で金を貸したり。国際社会でこのような振る舞いは許されないのです」

――米中の覇権争いの出口は、どのような形になると思いますか。

「同等にバランスをとって共存することはありえません。米国の経済は世界一を維持します。中国は米中貿易戦争のダメージを受けており、内政も様々な問題をはらんでいます。米国は(軍事力の)ハードパワーだけでなく、(外交、経済、文化の)スマートパワーを持っています。この地域に同盟国や友好国が存在しますが、中国にはハードパワーしかありません。インド洋からアジア太平洋までの米国のプレゼンスは、オーストラリアとインドの支えも必要ですが、日米同盟抜きでは考えられません」


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「日米同盟は不公平」米国は真剣にそう考えている 2019年7月3日 6時0分 JBpress(古森 義久)
1997年米外交評議会「日米同盟は片務性のために実際の戦争が起きた際には有効に機能せず、米国民が日本の防衛責務の少なさに憤慨して、同盟崩壊にいたる」
つまり、米国政府側が日本をいくら助けようと思っても、米国民の総スカンで助太刀参上できない。
https://news.livedoor.com/article/detail/16715385/