2019年08月03日17時40分
サッポロホールディングス(株)とサッポロビール(株)は「Innovative Brewer SORACHI1984」で使用し、ご好評をいただいているホップ「ソラチエース」の特長的な香りの研究を行い、その香りのキー成分の量が栽培条件に応じて変化することを発見しました。両社は、ホップの栽培条件による『ゲラン酸』の変化に関する研究結果を6月に開催された第37回ヨーロッパ醸造学会大会(注1)において発表しました。


これまでの両社の研究から、『ゲラン酸』が他のホップ品種とのブレンドにより、ビールの香りを変化させることを見出し(注2)、特に、「ソラチエース」と人気のホップ「モザイク」との組み合わせで、新たに特長的な香味のビールをつくり出せるという知見を得ています。

これらの研究成果を活用した新商品開発も進めており、「ソラチエース」の個性的な味わいが、どのようなお客様に好まれるかを検証するために、サッポロビール(株)は、8月4日からAmazon.co.jp限定で3つの新商品を数量限定で発売します(注3)。その中には、先に述べた通り、ホップ品種のブレンドの中でも特に効果があったホップ「ソラチエース」と「モザイク」を組み合わたビールも含まれています。

両社は、これらの研究成果を醸造技術に応用し、これからも「ソラチエース」のさらなる魅力を引き出すことで、多様なビールの楽しみ方を提案していきます。

1.「ソラチエース」と他のホップ品種のブレンドによる香りの変化

『ゲラン酸』は「ソラチエース」の特長的な香りのキー成分で、他のホップ品種にはあまり含まれていません。しかし「ソラチエース」の香りは『ゲラン酸』単独によるものではなく、『ゲラン酸』とその他のホップの香気成分が組み合さることで形成されます。この仕組みについても両社が解明しており、これらの知見を発展させ、他のホップ品種と「ソラチエース」とブレンドすることで、これまでにない多様な香味をもつビールをつくり出すことに取り組んできました。

「ソラチエース」と香りの特長が異なるいくつかのフレーバーホップ品種を組み合わせ、醸造した結果、パッションフルーツ様の香りが特長のホップ「モザイク」との組み合わせで、それぞれの品種単独でつくったビールとは異なる新たな香味のビールになることがわかりました(図1)。8月4日発売の「Innovative Brewer SORACHI1984 SESSION」は、この研究成果を活かし、生まれたビールです。

全文
https://www.jiji.com/sp/article?k=000001253.000012361&;g=prt
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