https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190805/k10012021841000.html

香港 抗議活動収まる見通し立たず 警察と市民の対立深まる
2019年8月5日 4時39分

香港では、4日夜も各地で抗議活動が行われ、警察が再び催涙弾などを使って強制排除に乗り出すなど、警察と市民の対立が深まっています。

香港では、中国本土にも容疑者を引き渡せるようにする条例の改正案をめぐって抗議活動が各地で続いていて、4日は香港島と九龍半島で大規模なデモや集会が行われました。

このうち香港島では、夜になって多くの若者が中心部の繁華街の道路を占拠して、路上でドラム缶などに火をつけ、これに対して警察は催涙弾などを使って強制的に排除しました。

また、中国政府の出先機関に向かっていたデモ隊に対しても催涙弾が使われました。

一方、九龍半島ではデモ隊が各地で警察署を取り囲み、窓に投石するなどしました。

デモの参加者の一部は、警察に向けてレーザー光線を照射しました。

海外の一部のメディアは、警察に顔を撮影されて個人が特定されるのを避けようとしていると伝えています。

香港では3日も警察とデモ隊が衝突し、少なくとも20人が逮捕されています。

デモ隊は、5日はストライキを行うようSNSなどを通じて市民に呼びかけていて、抗議活動は収まる見通しが立たない状態となっています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190805/K10012021841_1908050437_1908050439_01_02.jpg