愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、いわゆる従軍慰安婦を象徴する少女像の展示が中止された問題について、実行委員会会長を務める大村秀章県知事は5日、定例記者会見で、中止以降も「ガソリンを散布して着火する」という脅迫メールなどが届いていることを明らかにした。県によると苦情や意見の電話やメールなどは4日現在で約3300件に上るという。

 県などによると、ガソリンを散布するとしたメールは5日朝、県庁や県内の自治体に届き、京都アニメーションで起きた放火殺人事件に触れながら、芸術祭会場や県内の学校など複数箇所を名指しし、放火するとしていた。少女像展示との関連を明らかに示す内容はないというが、県は県警に通報し、県教育委員会は学校に注意を呼びかけた。県警は威力業務妨害や脅迫の疑いを視野に、県からの相談に対応している。

 また、大村知事は会見で、「展示内容を事務局が知ったのが4月中旬で、私に報告があったのは6月半ばだった」と、経緯を改めて説明した。

 その際、「希望、要望は強く申し上げた」としたが、「作品の内容について許可、不許可を私がすることはできない」と主張。「税金や補助金が入っているから許されないとの論調があるが、行政が作品内容に踏み込めば検閲ととられかねない」と述べるなど、「行政こそが表現の自由を守るべきだ」と持論を展開した。

 展示中止となった「表現の不自由展・その後」の運営メンバーらは、「一方的に中止を決められた」と反発しており、6日に大村知事宛ての公開質問状を提出するほか、法的手段も辞さない姿勢を示している。さらに県によると、芸術祭に出展している韓国人の作家が作品を撤去したいと申し出ているといい、県で理由を確認したうえで、津田大介芸術監督らとも相談しながら対応する。

 トリエンナーレ実行委で会長代行を務める名古屋市の河村たかし市長は5日の定例記者会見で、事前に展示内容を知らなかったとした上で、「どういう過程で少女像を設置することになったのか、きちんと調査するよう担当部局に指示した」と述べた。

 河村市長は2日、自身で少女像を視察し、「国民の心を踏みにじる行為で、展示の中止を含めた適切な対応を求める」とする文書を大村知事宛てに提出していた。

 これに対し、大村知事は「河村市長の発言は憲法違反の疑いが極めて濃厚」と反論した。

8月6日 07:34 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190806-OYT1T50120/

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