愛知県は6日、県庁内の約40部署に同日未明、テロを示唆する脅迫めいたメールが届いたと発表した。

 県によると、6日午前1時頃、県民安全課など6課に対し、県庁や県外の宗教団体施設など複数箇所に「サリンとガソリンをまき散らす高性能な爆弾を仕掛けた」などと書かれたメールが送られた。「県庁職員らを自動小銃で射殺する」などの文言もあったという。

 また、同じメールアドレスから県企業庁など33部署に対し、個人の名前や住所を羅列して、「射殺する」「国会議事堂、大阪市役所を爆破する」などと書かれたメールも送られた。

 県はいずれも県警に通報。県庁内を調べたものの、不審物は見つからなかった。県には、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、いわゆる従軍慰安婦を象徴する少女像の展示が中止となった問題に絡んで脅迫メールが相次いで送られているが、この問題に関係していると受け取れる内容はなかったという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190807-OYT1T50030/amp/