秋田県八峰町の住宅に火をつけたとして秋田地方検察庁は9日、タイで身柄を拘束されていた本籍が千葉市の男を放火の罪で起訴した。男は容疑を否認している。

 起訴されたのは、本籍が千葉市で住居不定・無職の山崎勝彦容疑者(62)。山崎被告は、2019年5月、八峰町峰浜の木造平屋建ての住宅に、まきのような枝を置いて火をつけ外壁などを焼損させたとして、現住建造物等放火の罪に問われている。

 捜査関係者によると、山崎被告は「現場近くに行ったが話すことはない」と容疑を否認している。これまでの調べで、山崎被告はタイに住む知人の日本人男性との間に金銭トラブルがあり、その腹いせに男性の実家がある八峰町で灯油を購入し、住宅に火を付けたとみられている。

 事件を巡っては、現場周辺などの捜査で山崎被告の犯行であることが浮上し、その後タイにいるとの情報を得たことから、秋田県警が警察庁を通じて山崎被告を国際手配していた。事件は、今後 裁判員裁判で審理される。

2019年8月9日 金曜 午後5:00
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