高さ3メートルの藻、指先が見えない視界…
日本一大きい湖、琵琶湖に面し、南北に長い大津市。北と南では湖の性格が違う。

 毎夏、多くの遊泳客を集める近江舞子水泳場などがある市北部の湖(北湖)は、水が比較的澄んでおり透明度が高い。
ただ、南部(南湖)に行くと透明度はかなり下がる。水中で伸ばした自分の指先が見えないほどで、視界は真っ暗という。

 湖底にはヘドロや水草もあり、高さ3メートルほどの藻をかき分けなければならないときも。懐中電灯の光を頼りに、目をこらして救助者を見つけなければならない難度の高い任務で、対応を間違えると自らの身にも危険が及ぶ。