台風10号の影響もあり、全国各地で水難事故が相次いでいます。東海地方でも12日、愛知県田原市の海岸で9歳の男の子がおぼれて亡くなる事故がありました。

 お盆休みの真っただ中…家族連れで賑わう海水浴場で相次いだ子どもが溺れる「海の事故」。

 愛知県田原市の白谷海水浴場で12日午前、家族で海水浴に来ていた小学3年の春園左京くん(9)と6歳の弟が溺れ、搬送先の病院で兄の左京くんが死亡しました。

 子どもの水難事故は他にも…。

(リポート)
「男の子はこのあたりから海に入って溺れたとみられています」

 愛知県蒲郡市の天神川河口では、ベトナム人の4歳の男の子が溺れ、病院に搬送されましたが現在も意識不明の重体で治療が続いています。

近くにいた男性:
「ここで20人近くでバーベキューしていた。子どもたちの世話を全然親たちは見てなくて。子どもだけで見させていました」

 男の子は家族らが浜辺でバーベキューをしている最中に、別の子どもたちと海に入り溺れてしまったとみられています。

 一瞬の間にすり抜けてしまった「大人の目」…。子どもから常に目をはなさないようにするのが、事故を未然に防ぐ為に、一番大切なことです。さらに…。

(リポート)
「今日はとても風が強く、海も高い波が次々と押し寄せています」

 接近する台風10号の影響で事故当時は田原市と蒲郡市に波浪注意報が出されていて、波が高くなっていました。

地元の男性:
「(Q.今日は風強いですか?)強いほうです。昨日と比べたら倍くらい」

地元の女性:
「台風の影響があるのかな。この中で海に入っていたとしたらちょっと危ないね」

 大人でも危険を感じる波。しかし、台風の影響は目に見えない海の中でも…。

 打ち寄せた波が引く際に発生する強い流れ「離岸流」。岸から沖へ向かうこの流れにつかまってしまうと、逃れることは難しく、特に子供の力では流れから抜け出すことはほぼできないと言います。

 東海3県では10日土曜日から13日までの4日間で、4人が死亡するなど海や川での水難事故が相次いでいて、気象台などは台風が過ぎ去るまでは海や川へは近づかないよう呼びかけています。

8/13(火) 18:44
東海テレビ
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