トライアスロン会場はお台場に決定 地元から喜びの声 (五輪 - 2015年6月9日 18時48分)
 2020年の東京オリンピックでIOC=国際オリンピック委員会からまだ承認を受けていなかった8つの競技会場が新たに承認されました。
これで実施が決まっている28の競技のうち26競技が決定したことになります。
トライアスロンは港区のお台場海浜公園に決まりました。
正式にお台場で開催することが決まったトライアスロン競技は一時は横浜での開催案も浮上しただけに、
地元・港区からは「ほっとした」という安堵の声が聞こえてきました。
 トライアスロン競技の会場をめぐっては、お台場海浜公園の水質や、ヘリコプターで撮影をする際の羽田空港の空域制限などが指摘され、
一時は世界選手権の実績がある横浜での開催が浮上していましたが、ようやくお台場にオリンピックがやってくることが決まりました。
港区トライアスロン連合の関口秀之理事長は「とりあえずほっとしている。今までいろいろな活動をしてきた。
期待している地元の人たちの声もあった」と話します。
競技団体の港区トライアスロン連合では開催実現への動きを地元から盛り上げようと、
トライアスロン体験教室を開催したり、千羽鶴を折って競技の国際団体に届けたりしました。
関口理事長はまた「素直に僕たちの気持ちを伝えたいと、港区長や教え子の子どもたちと一緒に『ぜひ港区で』と伝えた」と話しました。
 港区で行われる予定のオリンピック競技は、トライアスロンと10キロの水泳マラソンの2つです。
港区体育協会の野村茂会長は「水の問題、空域の問題と提起をされたが(トライアスロンの)国際組織も日本の競技団体も
台場で開催することは問題ないとした」とした上で「ごみを拾ったり水質浄化のためにいろいろな人に力を寄せてもらって、
やれることはいろいろなことをやる」などと話し、今後は水質浄化などできることをやっていきたいと話しています。
 地元の願いが届いたトライアスロン競技会場の決定で、2020年に向けてさらに機運を盛り上げたい考えです。