プラスチックごみによる海洋汚染が世界的な課題となる中、岐阜県土岐市の陶磁器試験場が、使い捨てではない美濃焼のストローを開発しました。

この“美濃焼ストロー”は、土岐市立陶磁器試験場=セラテクノ土岐が、世界的に求められている脱プラスチックを進めるとともに美濃焼をPRしようと開発したものです。
深い緑色や淡い黄色が美しい落ち着いたデザインの陶器製と、花柄模様を転写した華やかなデザインの磁器製があります。
太さは、5ミリと7ミリ、若者に人気が高まっているタピオカも吸える10ミリの3種類です。
まだ試作段階で、将来的には、マイストローやプレゼントに購入してもらいたいと考えています。
“美濃焼ストロー”でジュースを飲んだ女性は、「口当たりがよく、飲みやすいです。SNS映えもするので人気が出ると思います」と話していました。
価格は試作段階では、1本1000円から5000円ほどするということですが、セラテクノ土岐では、地元の飲食店で試験的に使ってもらって改善を進めるとともに、市内の陶磁器業者の協力を得て量産態勢を整えて、コストダウンを図りたいとしています。
セラテクノ土岐デザイン室の安江大主任研究員は、「美濃焼のストローがきっかけになってさらに環境への意識が高まってほしい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20190819/3080002319_20190819191444_m.jpg

08月19日 19時30分
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