【1985/07/広島県 小田陽一くん(小4)が、川で溺死。警察は事故死扱い。
両親の執念の調査で、顔見知りの中学生から、溺れさせられたことが判明。】

小田陽一君(9歳)は広島の太田川で13歳の少年に殺された。
夏休みの前日の事だった。

 事件後なぜか警察は被害者の両親に「子供は川で溺れて死んだ」、と
事件ではなく事故として説明。  −「水死という事で納得しましたから。」−
陽一君のお父さんは刑事課長が加害者側の人間と電話で話している
のを聞いてしまう。

 犯人の少年は事件当日に、親に付き添われ警察で犯行の全てを
話し、現場検証もちゃっちゃと終わらせ、夜のお祭りにでかけている。

 夏休み明け、陽一君の2人の姉が登校すると犯人の13歳の少年も普通に
登校している事を知る。同級生なども陽一君の死について「水死・事故」以外
の説明を受けていなかったため殺人で亡くなった事を知る人はいなかった。

 犯人の少年が何の罰も与えられていないため、両親は児童相談所に通告した。
その後、教護院送りの通達がでるも犯人の少年の親族がそれを拒否したため、
犯人はその後も普通に登校しづつけた。
 被害者と犯人の家はわずか30mの位置だった。陽一君の両親は毎日
犯人をみかけた。犯人の親族は陽一君の家に来て仏壇の前で軽〜く手を
合わせて言った。 −「子供は、塾があるからこられません。」−

 一昨年、テレビ局が今も変わらない場所に住む犯人の家を直撃取材した。
−「裁判も済みましたし話す事はないんですよ♪」−母親が言った。 (続く)