去年9月に北海道で震度7の揺れを観測した地震の際、南米のブラジルから贈られた義援金へのお返しとして、北海道の安平町の小学生などが作った雪だるまが現地に届けられました。

ブラジルのサンパウロでは、去年9月に北海道で震度7の揺れを観測した地震の際、北海道からブラジルに渡った移住者やその子孫などが中心となって安平町におよそ200万円の義援金を贈りました。

このお返しとして安平町の小学生などがことし2月に作り、倉庫に保管されていた雪だるまが発泡スチロールに詰められ、船便でおよそ2か月かけてサンパウロに届けられました。

サンパウロ中心部にある日本の文化などを紹介する施設「ジャパン・ハウス」には、高さ2mほどのものをはじめ大小30個ほどの雪だるまが展示されました。

日本と季節が反対のブラジルは今は冬ですが、サンパウロでは雪が降ることはなく、地元の人たちは初めて見る雪だるまに興奮した様子でした。

安平町では今も116世帯208人が仮設住宅での生活を余儀なくされているということで、サンパウロを訪れた及川秀一郎町長は「ブラジルの人たちには義援金という形で勇気をもらった。雪だるまを体感してもらい、いつか北海道にも遊びに来てほしい」と話していました。

URL先に動画があります
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190826/k10012048461000.html