爪にデザインを描くネイルアートに、中古のスマートフォン、美しいボトルに入った赤ワイン。これらに共通している点は、全く見当たりませんよね?ことし6%近い経済成長率が見込まれるケニアを拠点に、文字どおり、アフリカの「何でも屋」を目指す日本人の女性がいます。「DMM.com」のケニア支社長、松崎冬華さん(29)です。日本でも英会話や金融、動画配信サービスなど幅広いビジネスを展開している会社で、その姿勢は遠く離れたアフリカでも変わることはありません。真の需要はどこにあるのか。松崎さんに、今後のビジネスの展望を聞きました。(国際部記者 山田奈々)

アフリカに渡った松崎さんが、まず驚いたのは、ケニアが日本以上に美容にお金をつぎ込む『美容大国』だったことでした。もともとは大手広告代理店で、美容業界のPRを担当していた松崎さん。大学生の時からたびたび訪れていたアフリカで、いつかはビジネスをしたいという強い思いがありました。
幅広いビジネスを展開するDMMに可能性を感じ、転職。美容大国、ケニアの状況を目の当たりにして「これはビジネスになるはずだ」と、すぐにピンときたのだと言います。

大小合わせて1000軒以上はある美容サロンの中でも、特に需要が高いのが、爪に絵を描く、ネイルアートでした。

中略

その姿勢が、最近、新たなビジネスにもつながっています。長年、ぶどうが育たないと言われていたケニアで唯一、20年の歳月をかけてぶどう栽培に成功したワイナリーと契約。珍しいケニア産ワインの輸出は、ワイナリーにとってもプラスになるはずだとして、早速、日本への輸出を始めました。

「フランスなどのワインよりミネラルが多く、味はだいぶ異なります。将来は、アフリカと日本を結ぶ総合商社のような存在になりたい」
日本からアフリカへ進出する企業がまだまだ少ない中、懸け橋を目指す松崎さんをこれからも応援していきたいと思います。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190826/k10012048811000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190826/K10012048811_1908261342_1908261557_01_02.jpg
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