月周回の宇宙ステーション構想 参加表明必要 文科省委員会

アメリカが参加を呼びかけている、月を周回する新しい宇宙ステーション「ゲートウェイ」の建設構想について、文部科学省の委員会は、日本が宇宙開発の先頭集団に居続けるためにも、「早期に参加の表明が必要だ」とする報告書をまとめました。

月を周回する新たな宇宙ステーション「ゲートウェイ」は、アメリカが2026年ごろの完成を目指して各国に参加を呼びかけていて、日本政府は年内に参画を表明できるよう調整を進めています。

文部科学省の有識者の委員会が26日開かれ、日本は地球を周回する国際宇宙ステーションの参加国として長く宇宙開発の先頭集団に入っていて、今後も先頭集団に居続けるためにも、「ゲートウェイなどへの早期の参加の表明が必要だ」とする報告書をまとめました。

そして、火星探査などに向けて実験場と考えられる月を目指すことは当然であるとして、すでに日本が貢献をしてきた宇宙飛行士の生命維持に関わる機器や無人の宇宙輸送船での物資の補給、それに、月面での移動手段の開発などで具体的な役割を担うことを求めています。

また、現在地球を周回している国際宇宙ステーションについては、運用を終えた後の民間での利用を見据えて対応を急ぐべきだとしています。

この報告は、さらに文部科学省の委員会で検討された後、内閣府でも検討される見通しで、最終的には政府が計画への参画を判断することになっています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190826/K10012049451_1908262004_1908262028_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190826/k10012049451000.html
2019年8月26日 20時28分  NHK