患者7千人分の病名をネットに誤って公開 吹田市民病院
朝日新聞デジタル 2019年8月27日17時59分
https://www.asahi.com/articles/ASM8W54KQM8WPPTB005.html

 大阪府吹田市の市立吹田市民病院は27日、2017年度に入院した患者7167人の氏名、年齢、病名、
治療方法・結果などの個人情報を病院公式ホームページ(HP)上に誤って公開していたと発表した。

 病院によると、個人情報は今月1〜18日、HPの病院指標の欄に掲載していた。
エクセル表に氏名、性別、年齢に加え、「白内障」「ソケイヘルニア」「突発性難聴」といった病名や
「子宮摘出術」「乳腺腫瘍(しゅよう)摘出術」などと各患者の治療歴を記載。
その結果を「中止」「終了」「早く達成」と区分し、患者が受けた診療科と入退院日などを並べていた。

 17年度に入院した当時小学生の女児の母親から「ネット上で情報が閲覧できる」との苦情が18日にあり、同日午後に削除した。

 病院側は、診療実績を紹介するために職員がHPに載せる際、誤って患者の個人情報を伏せる処理をしなかったと説明している。
上司も十分に確認しなかったという。
徳田育朗理事長は「患者、家族に多大な迷惑と心配をかけ、深くおわびする」との謝罪のコメントを出した。

 今後、個人情報を掲載した患者に対しおわびの文書を送付し、問い合わせ専用の電話を29日に開設する。

◆ 患者7千人超の個人情報を誤ってホームページに掲載した吹田市民病院(大阪府吹田市、市広報課提供)
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20190827002641_comm.jpg