ブラジル、アマゾン火災の寄付 英国からは受け入れ
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【サンパウロ=外山尚之】ブラジル政府は27日、アマゾン熱帯雨林の火災対策として、英国から千万ポンド(約13億円)の寄付を受け取ったと発表した。
ブラジルのボルソナロ大統領は地球温暖化対策を巡りフランスのマクロン大統領と対立しており、仏主導で決まった主要7カ国首脳会議(G7サミット)の資金援助を拒否している。今回の決定はマクロン氏への当てつけとみられる。

ブラジル外務省によると、アラウジョ外相がジョンソン英首相と電話会談し、寄付の受け入れを決めたという。G7で決まった2千万ドル(約21億円)への英国の拠出額との関連性は明らかにしていない。

森林火災対策を巡り、ボルソナロ氏は米国やイスラエルなど、首脳同士の親交がある国からは支援を受け入れると表明している。
一方、27日も「マクロン氏は私に対する侮辱を取り下げなければならない」と述べるなど、環境政策を巡りブラジル批判を続けるフランスには反発している。

森林火災の拡大が深刻になる中、ボルソナロ氏の姿勢は国内からも反発が強い。27日にブラジル政府が開いたアマゾン地域の州知事らとの会談では、海外からの援助を受け入れるべきだとの意見が相次いだ。