韓神

『古事記』や『延喜式』神名帳などにみえる神。「韓」は朝鮮の意。よって,神名
は朝鮮国の神の意。朝鮮半島からの渡来人およびその系統の人々によって祭られた神。
『古事記』には,須佐之男の子である大年神と伊怒比売との間に生まれた第2子として
その名が挙げられており,新羅国の都である徐伐(現在のソウル)をそのまま名とした
第3子の曾富理神と共に,古代朝鮮との密接な関係を反映する。『延喜式』神名帳に
は,宮内省にいます神として園神社,韓神社の名が挙げられているが,韓神が宮内省に
祭られるようになった由来は大江匡房の『江家次第』にみえる。それによれば,この
神は延喜(901〜923)以前から宮内省に鎮座していたが,遷都の際に他所へ遷そうと
したところ,自分はずっとここで帝王を護りたいというこの神の託宣があったので,
宮内省に祭ることになったという。

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について

日本の神は韓神です。