https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190904/k10012062621000.html

習主席 「闘争は多岐に 能力高めよ」 香港情勢や対米を念頭
2019年9月4日 5時25分

中国の習近平国家主席は共産党の幹部養成機関で演説し「われわれが直面する闘争は多岐にわたり闘争の能力を高めなければならない」と危機感を示し、抗議活動が続く香港の問題や貿易摩擦などをめぐるアメリカとの対立を念頭に党内の引き締めを図るねらいがあるとみられます。

中国国営の新華社通信によりますと習近平国家主席は3日、共産党の幹部を養成する「中央党校」で中堅幹部などを前に演説しました。

このなかで習主席は「当面の間、国の発展において各種のリスクや挑戦が絶えず積み重なりそれらが集中的に現れる時期にある」と指摘しました。そして「直面する重大な闘争は減ることはなく経済や政治、国防、香港の業務、それに外交などすべての面で闘争がありより複雑化している」と述べ、危機感を示しました。

そのうえで「われわれの闘争は多岐にわたり闘争精神を奮い起こし闘争の能力を高めなければならない」と強調しました。

演説では50回以上、「闘争」ということばが使われ、抗議活動が続く香港の問題や貿易摩擦などをめぐるアメリカとの対立など国内外の問題が山積する中、党内の引き締めを図るねらいがあるとみられます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190904/K10012062621_1909040523_1909040525_01_02.jpg