2019/9/5 20:55
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201909/0012673109.shtml

マレーシアの会員制交流サイト(SNS)「エムフェイス」の広告枠への投資を持ち掛けるビジネスで、
契約時の書類に不備があったとして、兵庫県警生活経済課などは5日、特定商取引法違反の疑いで、
東京都の会社「Brast(ブレスト)」社長の男(63)=東京都港区=ら3人を逮捕した。
同課は同社が連鎖販売取引(マルチ商法)で2013年からの3年間に、
兵庫県内の約950人を含む全国の約3万2千人から161億円を集めていたとみている。
ほかの2人は東京都調布市、会社員の男(42)と大阪市、会社役員の女(56)。
3人の逮捕容疑は共謀し、16年10〜11月、宝塚市の女性ら計5人に出資を持ち掛けた際、
代表者の名前、住所などがなく、不備のある書類を渡した疑い。
社長の男と会社役員の女は女性らに対し、投資に関する契約を解消できることを
故意に伝えなかった疑いも持たれている。
いずれも容疑を否認しているという。

同課によると、マルチ商法は社長の男の会社が母体のグループ「ミリオンクラブジャパン」が運営。
口コミやセミナーなどで出資者を募り、出資した人にさらに別の出資者を勧誘させていた。
エムフェイスは「第2のフェイスブック」と呼ばれ、広告枠を購入すれば、
出資額や勧誘実績などに応じて配当が得られると説明していたという。
同課によると、一部の出資者には利益を還元した実態があるが、県警は16年以降、
「配当がなく、解約を申し出たのにできない」など同グループに関する相談が
全国で100件以上寄せられたことを確認した。
エムフェイスへの投資話を巡っては、今年3月、警視庁が同様の手口で投資を募っていた
別のグループメンバーら4人を逮捕した。

兵庫県警が押収した投資に関するパンフレット
https://i.kobe-np.co.jp/news/jiken/201909/img/b_12673110.jpg
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