https://www.bbc.com/japanese/49644100

北朝鮮、米との協議「9月下旬に再開」  発表後に飛翔体発射
2019年09月10日

北朝鮮の高官は9日夜、停滞するアメリカとの非核化協議について、9月下旬に再開する用意があると表明した。それから半日もたたない10日朝、北朝鮮は飛翔体2発を日本海に向けて発射した。

国営・朝鮮中央通信(KCNA)によると、崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は9日、談話を発表。北朝鮮は9月下旬ごろ、同国とアメリカ双方が合意する日程と場所で「対座して」「包括的」な協議を再開する用意があると述べた。
この談話に先立つ8日、マイク・ポンペオ米国務長官は米ABCテレビに出演し、北朝鮮との交渉が数日、あるいは数週間以内に再開できることを期待していると述べていた。

「双方の利益にかなう対案を」

崔外務次官は、談話の中で、非核化協議で合意に達する可能性を維持するためには、米政府が新しい方法で協議に臨む必要があると主張した。
「私は、米国側が朝米双方の利益にかない、われわれが受け入れ可能な計算法に基づいた対案を持って来ると信じたい」

飛翔体の発射

談話発表から数時間後の10日朝、北朝鮮は飛翔体2発を発射した。
韓国軍合同参謀本部によると、飛翔体は午前6時53分と午前7時12分ごろ、西部・平安南道(ピョンアンナムド)价川(ケチョン)付近から東に向かって発射された。飛行距離は約330キロ。

飛翔体発射を受け、韓国の国家安全保障会議(NSC)は、緊急会議を開いた。
北朝鮮による飛翔体の発射は、ミサイル2発が発射された先月24日以来。

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