2019年9月12日 夕刊

 千葉県富津市は十二日、台風15号の被災者のため、十一日に市内四カ所で配った非常用飲料水のペットボトル(五百ミリリットル)約三万本のうち、約千八百本が賞味期限を過ぎていたと発表した。手洗いなど生活用水として備蓄していたものを、誤って外に出した。健康被害の報告はないという。

 市防災安全課によると、問題のペットボトルは二〇一八年四月が飲料期限。市民から「期限が過ぎたものを配ったのでは」と指摘があって発覚した。

 市消防防災センターの備蓄庫に保管していたが、災害の復旧対応に追われる中、飲料用のペットボトルと一緒に配ってしまった。

 市は「このような事態を招き申し訳ない。期限が過ぎたものは飲用ではなく、生活用水として使用してほしい」と呼び掛けている。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201909/CK2019091202000265.html