https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190912/k10012079451000.html

シベリア抑留者遺骨問題 厚労省幹部「うれしくない発見だ」
2019年9月12日 19時58分

NHKが入手した議事録にはDNA鑑定をした専門家が「日本人ではない」などと何度も指摘し、厚生労働省の幹部が「うれしくない発見だ」などと発言していたことが記されています。

(1)平成17年の会議
平成17年5月に開かれた会議では、シベリアで収集した57人分の遺骨について複数の専門家が「日本人じゃないですね」とか「本当に日本人かなと思ってしまう」などと指摘しています。

また、5か月後の会議でも専門家が「私には日本人のデータベースにある(DNAの)配列に見えない」などと指摘していました。

これに対し、厚生労働省の幹部は「上の方にロシア人墓地があって、何かの理由で混在してしまったのかもしれない」などと発言しています。
(2)平成19年の会議
平成19年4月に開かれた会議ではハバロフスク地方で収集した125人分の遺骨について複数の専門家が「おかしいですよね、墓地自体が」「1例も該当遺骨がない」「女性がこれだけ入っているでしょう。本当、この墓地自体の何かを疑いますよね」などと指摘しています。

一方、厚生労働省の幹部は「うれしくない発見です」「女性の遺骨だとするとうちも困ってしまう。女性の抑留者というのはいたのかという話になってしまう」とか「DNA鑑定しなければかつてはそのまま千鳥ヶ淵に納骨していたわけですからね。厳密にやったおかげでこういう話が出てくる。では今まではどうだったのだろうという議論に逆になってしまいますが」などと発言しています。
(3)平成21年の会議
平成21年2月に開かれた会議では、シベリアで収集した96人分の遺骨について専門家が「これは日本人の遺骨なのですか。この墓地は全部日本人ではない可能性もあるという意味ですか」などと質問したのに対し、厚生労働省の担当者は「そういう可能性はあります」などと答えています。
(4)平成24年の会議
(リンク先に続きあり)