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車内にBB弾2000発、あおり男逮捕「車どかず腹立った」
2019/09/14 17:26

 愛知県内の東名高速道路で今月8日に乗用車が後続のワゴン車からあおられ、エアガンで撃たれた事件で、愛知県警は14日、ワゴン車の運転者で自称兵庫県尼崎市、無職佐藤竜彦容疑者(40)を器物損壊の疑いで逮捕した。佐藤容疑者は同日未明、友人2人に付き添われ、兵庫県警尼崎東署に出頭。調べに、「間違いありません」と容疑を認めている。

 発表によると、佐藤容疑者は8日午前6時55分頃〜同7時5分頃、東名高速上り線日進ジャンクション(愛知県日進市)―上郷かみごうサービスエリア(同県豊田市)間で、前を走る名古屋市中川区の会社員男性(23)の乗用車に向けてエアガンを発射し、車体後部に4か所の傷を付けた疑い。愛知県警の調べに、「前の車がどいてくれないので腹が立ち、エアガンで撃った」などと供述しているという。

 佐藤容疑者は事件後の8日午前8時20分頃、岐阜県瑞浪みずなみ市の中央自動車道の路肩に燃料が切れたワゴン車を止めていたが、岐阜県警の警察官が事情を聞こうとしたところ、同乗者の30歳代の女性を残して逃走。愛知県警が逮捕状を取って、行方を捜していた。女性とはこの日に、SNSで知り合ったばかりで、大阪市内で車に乗せたという。

 ワゴン車は神奈川県内で盗まれたもので、ナンバープレートも付け替えられていた。車内からはエアガン1丁とプラスチック製のBB弾約2000発のほか、複数のナンバープレートなどが見つかっていた。愛知県警は逃走後の足取りや車の入手経路を確認するとともに、エアガンの発射が道路交通法違反(道路での禁止行為)にもあたるとみて捜査している。また、京都市と神戸市でも、7〜8月に車や通行人が被害に遭う類似の事件が発生しており、関連を調べている。