https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190915/1000036165.html

大雨おそれも情報伝達難しく
09月15日 06時46分

台風15号による大規模な停電が長期化する千葉県では、15日遅くから16日明け方にかけて大雨となるおそれがあり、早めの備えが必要です。

停電の影響が深刻な地域では、通信障害などで自治体から住民への情報発信の手だてが限られるなか、重要な情報をどう伝えるか、難しい課題に直面しています。

台風15号の影響で、最大で64万戸が停電した千葉県では、14日までに確認された住宅の被害が1200棟を超え、壊れた住宅にとどまる人も多くなっています。
千葉県では、15日夜遅くから16日明け方にかけて大雨となるおそれがあり、気象台が早めの備えを呼びかけていて、壊れた住宅に雨が入らないようブルーシートで覆う作業が、14日も各地で進められました。

ただ、こうした作業には専門的な技術が必要で、工事業者の団体は、自分でシートをはるのは屋根などから転落するおそれがあり危険だとして、絶対にやめるよう呼びかけています。

一方、停電の影響が深刻な地域では、いまも電話が通じないところがあるほか、自治体の中には、防災行政無線が機能しなくなっているところもあります。

自治体から住民への情報発信の手だてが限られるなかで、大雨への備えや注意喚起などを、自治体がどう伝え住民がどう受け取るのか、難しい課題に直面しています。