https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190915/1000036152.html

避難所に段ボール簡易ベッド届く
09月15日 06時36分

停電が長期化する見通しの千葉県館山市で、避難所での生活を余儀なくされている人たちに少しでも快適に過ごしてもらおうと、段ボールでつくられた簡易ベッドが届けられました。

千葉県館山市の避難所となっている「菜の花ホール」に14日夜、県の要請を受けた災害支援などを専門に行う広島県のNPOが簡易ベッド23セットを届けました。

この避難所には、14日夜の時点で28人が避難していて、長引く避難生活を少しでも快適にしてもらおうと早速、NPOの職員などがベッドを組み立てていました。
簡易ベッドは、段ボールとガムテープだけで10分ほどで組み立てることができ、大人4人が一緒にベッドに座っても耐えられる程度の強度があるということです。

ベッドを考案した、避難所・避難生活学会の水谷嘉浩さんによりますと、床に直接寝転ぶと、ほこりを吸って呼吸器に影響が出たり、起き上がるのにおっくうになって、トイレに行く回数が減ったりして健康に悪影響が出やすいということです。

水谷さんは「長引く避難生活には段ボールベッドが欠かせません。多くの人に使って欲しいです」と話していました。
NPOでは、ほかの避難所のニーズも確かめながら、館山市周辺の市町村に段ボールベッドを順次、届けることにしています。