https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190916/k10012083881000.html

香港で大規模抗議活動 参加者が警察と衝突 混乱長期化
2019年9月16日 6時18分香港 抗議活動

抗議活動が続く香港で15日、警察の許可がないままが大規模なデモ行進が行われ、一部の参加者が政府庁舎に火炎びんを投げ入れるなどしたため警察と衝突する事態となり、混乱が長期化しています。

香港では、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例改正案の撤回が発表されたあとも、市民の抗議活動が続いています。

15日は中心部で、警察の許可がないまま大規模なデモ行進が行われ、参加者らは「香港を取り戻せ」などと声を上げながら、大通りを行進しました。

一方、夕方以降、一部の参加者が過激化し、政府庁舎に向けて火炎びんやレンガを投げ入れたり地下鉄の駅の施設を破壊したりしたため、警察が催涙弾や放水車を使って強制排除に乗り出しました。また、一部の地域では、過激化した若者らと住民らが殴り合いになる場面も見られました。

香港政府によりますと、15日夜9時の時点で合わせて8人がけがをして病院に搬送され、このうち49歳の男性が一時、重体となっていましたが、その後、意識が回復したということです。


香港政府は「過激な参加者による暴力行為は、市民の安全に危害を加え、社会の秩序を深刻に破壊している」として、厳しく非難する声明を発表しました。

香港では一連の抗議活動が始まって3か月以上がたちましたが、事態が収束する見通しは立っておらず、混乱が長期化しています。

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