https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190917/k10012086351000.html

アジア開銀中尾総裁退任表明 後任に浅川前財務官推薦へ 政府
2019年9月17日 19時21分

アジア開発銀行の中尾武彦総裁が来年1月で退任する意向を示し、政府は後任として財務省の浅川雅嗣前財務官を推薦する方向で調整することになりました。

アジア開発銀行は17日、2013年4月から総裁を務めていた中尾氏が、来年1月16日をもって退任する意向を表明したと発表しました。

これについて麻生副総理兼財務大臣は「日本はアジア開発銀行の創設以来、資金面だけではなく人材面でも大きな貢献を行ってきており、中尾総裁の後任候補にも最適任の人物を日本から速やかに推薦したい」とするコメントを出しました。

政府は中尾氏の後任として、財務省の浅川前財務官を推薦する方向で調整することになりました。

浅川氏は61歳。1981年に当時の大蔵省に入省し、国際局長などを経て2015年7月からことし7月まで、4年にわたって国際金融部門の事務方トップの財務官を務めました。

アジア開発銀行はアジアのインフラ開発や貧困削減などを目的に1966年にフィリンピンのマニラで設立され、これまでの総裁9人はすべて日本人です。

総裁に就任するには加盟する68の国と地域が行う投票で過半数の支持を得る必要があり、今後支持の取り付けに向け調整が始まることになります。

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